皆さんこんにちは。
“Steph”こと、馬瓜ステファニーです。
先週は10月以来の敗戦を喫し、
悔しい週末となりましたが、
やはり負けは人を強くするというか、
またチームの練習のギアが上がったな
という感じがします。
リーグ戦が再開して、
ここからは
ほぼほぼNO STOP。
バスケットに集中するためにも、
OFFの時はしっかり休む、
メリハリが重要となってきますね。
最近は読書と
XGにもハマっています。笑
お時間がある方はぜひcheckしてみてください。
✌︎(‘ω’✌︎ )
さて、
今回ご紹介する本は、
『僕はホワイトでイエローで
ちょっとブルー』です。
イギリスで13歳の息子を育てる、
フレディみかこさんの
ノンフィクション本です。
今回はなんか書いてたら
すごい量になったので(笑)、
いつもとは違う形で
ご紹介します。
少し前に結構話題になったので、
読んだことがある方も多いのではないでしょうか。
この本は、
イギリスの底辺中学校に通う事を決めた、
著者の息子さんの成長を中心に、
一家の身の回りで起きた出来事を、
母親である
彼女目線でお話している本です。
別に子育ての参考本とかではないと思いますが、
(知らないけど笑)
日本とイギリスのMIXの息子さんの体験談などを読んでいくと、
日本の教育との違いや、
何より人種とか多様性などへの考え方が、
バックグラウンドが違うだけで、
こんなにも変わってくるんだなと
この本を読んでいて思いました。
私は日本生まれ日本育ちで、
姉が中学生、私が小学生の時に
国籍をガーナから日本に変えましたが、
どれだけ日本語がペラペラで、
どれだけ日本人と同じように生活してても、
側から見たら普通に観光客だし(笑)、
なんなら私は身長も大きい方だし、
髪が短かった時は、
お店のトイレで私を見て
皆1回マーク確認しに行くし、
(それは人種関係ない笑)
お店に入れば英語のメニューを渡してくれます。(笑)
(優しい笑)
なんかだいぶ話が逸れましたね。
話を戻しましょう。
やっぱり日本は、
「日本人といえばこう!」
みたいなのがまだ少しある国ですし、
圧倒的に純日本人が多いですしね。
多様性という観点からいえば、
他の国に比べて豊富ではないのは明らかです。
(表現が合ってるのか分からない笑)
その点、この本に登場する一家が住む
イギリスという国は、
様々な人種の人々が暮らす移民国家なので、
彼らの日常で、
お互いが違う国の人であるのは
当たり前なんですよね。
でもだからといって
みんな人種差別なんかしないしHappy、
というわけじゃないんですよね。
結局どこの国にもそういうのはあって、
やっぱり皆大変なんですよね。
なんなら海外の方が
センシティブな部分はあるのかもしれません。
この本の中で、
著者の息子さんと同じ中学校の2人が喧嘩をして
罰を受けた話があります。
1人がもう1人を
“貧乏人“と言ったのに対して、
(バックが破れていて中身が出ていた)
言われた側が人種差別的な言葉で返してしまい、
その後喧嘩になって、
2人とも罰を受けることになるんですけど、
最初に発言した子よりも、
それに言い返した子の方が罪が重かったんです。
差別はもちろん違法だけど、
なぜ貧乏だと馬鹿にするのはいいのか?
(いいわけではないけど)
著者の息子さんは、
2人が平等に罰せられなかったことにに疑問を持ち、
母親である著者にその話をします。
皆さんはどちらが悪いと思いますか?
“人種差別“は良くない。
でも、そもそも喧嘩をふっかけるような事を
言うのも良くない。
まぁどちらも悪いんですけど。
それに対して著者のフレディさんが、
学生時代に
同じようなことに遭遇した際の
担任の先生の行動は、
“両成敗”だったと伝えます。
その先生は何を言ったかよりも、
そもそも
“相手を傷つけるという行為自体“
がいけないんだという事を、
その時伝えたかったんじゃないかと
フレディさんは語っています。
そのシーンを読んで思ったのは、
まずちゃんと疑問におもう
息子さんすごいなって思ったし、
それに対してテキトーに流すでも
ありそうなことををなんとなく言うでもなく、
ちゃんと考えて話し合う親子の関係は
なんか良いなって思いましたし、
結局何が正解なのかは置いといて、
自分の頭で1回考えて、
誰かの意見も聞きながら、
自分なりの落とし所を見つけていくことが大事だなと。
筆者の方は日本育ちの方なので、
日本人的な考え方をしつつも、
現地で生活していく中で得た感覚
みたいなものも混ざってる感じなので、
なんか面白いんです。
海外で生活したことはないにしても、
多様性とかいうとても曖昧なものを、
勝手にこの本でちょっと理解したつもりになってます。(笑)
この本自体は別にお堅い話ではなく、
シンプルに一家の日常を筆者目線で描かれているだけなので、
「よしっ!多様性学ぶぞ!!」なんて
感じじゃないです。笑
シンプルに面白いノンフィクションでした。
この本が売り出されてた時に、
“一生ものの課題図書“
って書いたあったんですが、
中身を読んでやっとその意味がわかりました。
これは確かに
“人間の一生ものの課題図書“です。
どういう意味か気になる方は
是非是非読んでみてください。
それではまた来週。
See ya!!!